========================================================================
4)人は皆それぞれの目的を必ず持って、それによって日々生きている。
____________________________
こんにちは。
インタフェース五十嵐仁です。
いつもこのメルマガ(ブログ)をお読みいただき、ありがとうございます。
さて、前号からNo150でお伝えした、仕事をする『人』とその『行動』、そして『人の環境(世界)の見方、捉え方』について私自身が理解している7つの考え方を1つずつ述べています。
7つの考え方各々についてもう少し具体的に説明し、かついい仕事の進め方のヒントとしてお伝えします。
今日はその4つ目、『人は皆それぞれの目的を必ず持って、それによって日々生きている。』〜共通しているのは、環境に適応して自分として生き続けるという目的。
赤ちゃんから成長していくのは、自らの中にもとからある目的によるものです。
しかし、ある程度成長したら、現状維持という目的になってしまっている場合もあります。
目的を無自覚なままで生きている人もいます。
と以上述べてきたわけですが、ここで使った「目的」という言葉の意味は、大きく2つありそれぞれ違っているのです。
「環境に適応して自分として生き続けるという目的」、「赤ちゃんから成長していくのは、自らの中にある目的」の2つの文章での『目的』は、生物として(本能として、と言ってもいい)持っている生きていこう、存在し続ける(いつかは肉体的に存在し得なくなるのですが)という意味での目的。
本能というのは、自分で学んだり、考えたりするまでもなく、生まれついて備わっているものであり、存在し続けようとする欲求とそれによる行動といえます。
(研修でよく出てくるマズローの欲求5段階説の最初『生理的欲求』につながるものです)
もう一つは「現状維持という目的になってしまっている場合」、「目的を無自覚なままで生きている人」の目的。
これは、ただ生きていこうとする目的(本能的行動)ではなく、生まれて成長していく中で知識を得て、経験を重ねて学ぶ中で、人それぞれ自らが意識的、意図的に作る目的です。
上記の2つの例は、どちらともあまり意識的ではない、無自覚という消極的な意味合いの目的を述べていますが、見方を変えてみると前者は「現状維持でよいとする目的」、後者は「ただ生きていれればいいという目的」なのです。
実は、どちらも自らが選んで(決めて)そうしているのです。
現状維持といっても、毎日多くの人は会社へ行きます(仕事をしています)。
それは何のために〜給料をもらう、金を稼ぐ、飯を食うため、家族(がいれば)養うため、十分な目的がありますでしょう。
主婦であれば、家事(掃除、洗濯、料理、お買い物、等々)、子供がいれば育児もしています(もちろん働いている多くの女性も、最近では主夫も)。
それは何のために〜毎日の生活を安心しておくるため、ご飯を食べるため、家族のため、これまた十分な目的があります。
今している仕事も、今担っている役割も、みな、ある日突然そうしているとか、そうなったいるのではなく、全て自分自身選択した行動の結果なのです。
その選択をする際(どの学校へ進もうか、どんな仕事に就こうか、どこへ就職しようか、等々)の判断の基準が「目的」なのです。
その目的をどれくらい深く追求して考えたか、広く多面的な視点で考えたか、又は直感的なものであったかは別として、それぞれの人は皆「目的」を持っているのです。
このメルマガ(ブログ)は、「いい仕事をするための学び」が一番の目的ですから、この辺りで今までの述べてきたことを「いい仕事」をするために結びつけていきましょう。
以下の3つの視点で考えていきます。
1つ目は、自分自身の目的です。
自分自身の日々の行動の選択基準としての「目的」が何なのかを自覚し、明確にすることです。
これは今している仕事についてだけではなく、今後どんな生活をしたいのか、どんな人生を送りたいのか、という将来的で広い目的も含めてです。
今、自分はどんな目的で生きている(仕事をしている)のか?
これまでどんな目的をもって、人生を歩み、仕事や会社の選択をしてきたのか?
現状維持(昨日も今日も同じことの繰り返しで良し)とする目的なのか、現状変革(とまでいかなくても、何らかの意味で変化したい)とする目的なのか?
私が担当する研修でいえば、ライフプランやキャリアデザイン(キャリアビジョン)研修のテーマとなる目的です。
もちろん、管理職であれば、今の職場をどのようにしていきたいのか?部下の〇〇さんをどのようなことができる人に指導支援したいのか?というもっと具体的・細分化した目的も考えてみる必要もあるでしょう。
2つ目は、直前に出てきた職場の部下(また同僚、上司)の目的です。
その目的は、人それぞれですが、仕事で関わっている人同士として、その人の目的について「関心」を持つことです。
ここでは「目的」という言葉は使わなくても、「どうだ1年後、仕事ではどんなことができるようになっていたいの?」、「5年先とかどうなっていたいのか、考えたことある?」、「○○部長が新人のころは、エラクなったらどんなことしたいと思っていました?」という問いかけをすることです。
3つ目は、今回のタイトル『人は皆それぞれの目的・・・』から少し外れるかもしれませんが、一緒に仕事をしている私たち(職場のメンバー)が共有する職場の目的です。
「私たちの職場は、3年後にどうなっていたらいいのでしょうね?」、「うちの職場ももっとこうなったらいいと思いませんか?」と問いかける(問いかけ合う)ことです。
もちろん唐突に訊いたら「何だ、どうした」を思われかねないので、状況や流れをつくって、また自分おことを話してから訊くことです。
その目的が明確になり、共有化されると、ご自身はもとより職場のメンバーそれぞれの「目的」もより意図的、積極的になるプラスの影響があるかと思います。
以上、ご自身としてこの3つの視点で「目的」について考え、問いかけることが役に立つことだと思われたら、出来ることから、出来るときに実践してみてはいかがでしょうか。
今号は、No150で述べた7つの項目の4つ目について少し詳しくお伝えしました。
どう感じ、どう捉えるか、活かすか活かさないかは、あなた次第。
ご質問、ご意見、ご感想はいつでもどうぞ!
送信先はこちらです:info*interface-h.co.jp *を@にして送信下さい
【最後にお知らせ】
私(潟Cンタフェース代表 五十嵐仁)の著書
「リーダー必須の職場コミュニケーション61のスキル
購入(左クリックする)前に、こちら「リーダー必須の職場コミュニケーション61のスキルの読み方」をご覧の上、ぜひリーダーとしての「いい仕事」をするためのコミュニケーションのヒントを手にしていただければ嬉しいです。
読まれたら、こちらも是非クリックお願いします。
⇒
