========================================================================
『効果的なコミュニケーションの3つの基本』
____________________________
さて、今回のテーマは『効果的なコミュニケーションの3つの基本』です。
このテーマの中身に入る前に、このテーマの「効果的な」というのはどのような意味か考えてみましょう。
効果とは、自分の目指す成果を出すために役立つ度合いと考えています。
そうすると、皆さんが職場でのコミュニケーションで出したい成果は何でしょうか?
自分の話すことが相手によく伝わり、理解してもらえる。
相手がなぜそういうのかも意味やわけがよくわかる。
お互いが理解し合い、関係もよくなり、情報の共有化が円滑に進む。
他にもまだ、まだあるでしょうけれど、このようなことではないでしょうか。
そのためにまずは、No212『いい仕事をするための3つの視点で考える』でお伝えした3つの視点でコミュニケーションの手段を考えるのが基本です。
今回は、特に「コミュニケーション」という相手がいて自分がいて、双方の関係とやり取りをする行為の中での3つの基本となる考え方をお伝えします。
その基本の考え方は、「コミュニケーションは50:50(フィフティ:フィフティ)」、「言語コミュニケーションと非言語コミュンケーション」、「3つの意識状態」の3つです。
(1)コミュニケーションは50:50(フィフティ:フィフティ)
コミュニケーションがうまくとれない、また話がうまく伝わらない、理解不十分のままで仕事をしてミスや問題が起きてしまう、等の問題が起きました。
私たちはこのような時に、つい相手の問題点を指摘したり、追求したりしがちです。
実際にはコミュニケーションは、キャッチボールと同じく双方のやりとり(発信と受信、その交替)からなります。
キャッチボールが続くためには投げる方が相手に受けとめやすいボールを投げ、受ける方は確実に受け止められるところに動きます。
正確なキャッチやスローイング(相手の意味や意図を受け止め、伝わるように話す)ができるのは、双方の取組みがあるからなのです。
というように、どちらか一方だけの責任ではありません。
コミュニケーションがうまく取れない責任には(原因は)、100:0(片方だけが悪い)は、ありません。
常に50:50(フィフティ:フィフティ)と考えましょう。
そしてまず自分が変わるのです。
自分のコミュニケーションの行動を変えるのです。
(2)言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション
コミュニケーションで伝わる意味・内容は「言語」だけではなく、「非言語」つまり、声の調子、視線・表情、姿勢やジェスチャー等で意味や内容が伝達される部分もかなり大きいのです。
特にコミュニケーションに影響を及ぼす「感情」や「思い」つまり好感や反感、肯定的・否定的な姿勢等を感じるのは、「言語」よりも「非言語」の影響度が大きいという実験結果もあります。
言葉以外の自らが取っている態度・姿勢、話し方や声の出し方等非言語的なコミュニケーションの発信、又受信の仕方を振り返り、意識を向けていきましょう。
(3)3つの意識状態
人は自分自身が向ける意識や関心の方向性や範囲によっても、話のし方や聞き方は大きく変わってきます。
意識の状態(方向性と範囲)には、大きく3つあります。
@)自己に意識が向いている状態:「自分は〜」「私が思うに…」等、自分の判断・考え方の枠組、感情へ意識がいっぱいになっている状態です。
自分で考え込んでいる、自己主張をしている、不安や心配で気持ちが一杯というような状況です。
A)相手に意識が向いている状態:相手を注意深く観ていたり、興味関心を持って話を聴いていたりしている状態です。
相手に向き合い、相手の意見や要望を理解して、誠実に対応しようという姿勢とも言えます。
B)自己と相手、その場全体へ意識が向いている意識状態:自分自身にも相手にも、そしてその場全体にも意識が向いて、状況を第三者的に客観視できている状態です。
全体を俯瞰してみている感じです。
以前は、幽体離脱して自分の視点ともう一つ自由にどこへでも行ける幽体の視点で見えていると例えていました(これで通じていたかどうか?)。
現在では、透明な自分ドローンを飛ばすことができて、同じく別な視点で上から、広く見えるという例えです(これも通じるかどうか?)。
この3つの意識状態を、必要に応じて自らが切り替えできる術を身に付けることです。
以上述べてきたコミュニケーションの基本となる3つの考え方は、皆さんの効果的な職場でのコミュニケーションの参考になりましたでしょうか。
それでは、また次回。
ご質問、ご意見、ご感想はいつでもどうぞ!
送信先はこちらです:info*interface-h.co.jp
*を@にして送信下さい
【最後にお知らせ】
私(潟Cンタフェース代表 五十嵐仁)の著書
「リーダー必須の職場コミュニケーション61のスキル
購入(左クリックする)前に、こちら「リーダー必須の職場コミュニケーション61のスキルの読み方」をご覧の上、ぜひリーダーとしての「いい仕事」をするためのコミュニケーションのヒントを手にしていただければ嬉しいです。
読まれたら、こちらも是非クリックお願いします。
⇒
