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「部下が、相手(周囲)に関心を持って貰うためにはどうしたらいいでしょうか」
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さて、今日は私の管理者研修の参加者Kさんからいただいた質問について考えます。
「ある本で報連相のレベルを上げる方法で「相手(周囲)に関心を持つ事が必要である」と書いてありました。最近の若年者の一部は自己中心的で周囲よりも自分の事しか考えない者が増えていると思います。その意識を変えてもらうにはどのような指導方法が良いのでしょうか?」
皆さんが同じような質問をする状況であったら、どうしますか?
また、皆さんが、同僚(身近な人から)このような質問(相談)をされたらどう答えますか?
私は、実際に相談されたら、こちらから質問して本当に求めてるのは何か、を確認してから答えますが、この質問は研修のフォローレポート(メール)の中に書かれてあったものでした。
私は、以下のように回答しました。
1)まず、目の前の(ご自身の職場の)若手社員は本当に自己中心的な人なのか?と自問自答してみましょう。
相手(上司であるK課長、職場の先輩、同僚)に関心が持てていないとしたら、自己中心的な人というだけではなく、自分のことで精一杯で余裕がないから等、他の理由からなのかもしれません。
2)その若手社員に、相手(周囲)に関心を持つ事の大切さやメリットを理解して(感じ取って)もらいましょう。
特に上司(あなた)に報告をしないことの影響(デメリット)を理解してもらい積極的に報告するように促す。
この報告(連絡・相談〕の大切さやメリット(しないことのデメリット)は、K課長ご自身の若手社員の時に体験などできるだけ具体的な事例がいいでしょう。
3)その若手社員の関心事に関心を持ってみる。
日頃からその若手社員に意識を向けて、声掛けや観察をしたり、その若手社員と親しい他の社員にそれとなく聞いてみたりして、本人の関心事や思っていること掴むことです。分からなければ、面談等の機会に聞いてみることも手です。
仕事における関心事、それ以外の事の関心事でも話して貰えれば、受け止めて、こちらも関心を持って質問をするのです。
そのようにして人の関心事に関心をもつことで関係づくりができることを分かって貰う(若手の関心事に関心を持つ事で、K課長ご自身の若手の理解度合が進むと思います)。
4)上司(K課長)が何に関心を持っているかを、若手社員に考えて貰う(質問する)。
これは、前記3)をやった後でやると効果的だと思います。
部下と上司(管理職)の関心事の違い、立場・視点の違いを知る(分かってもらう)ことにもつながります。
そして上司(相手)の関心事(多くの場合、仕事で重要な事)を分かった上で報連相することで、いい仕事が出来ることを理解して貰うのです。
(仕事での管理職の関心事は、上司から部下に積極的に伝えておくことも必要かもしれません)
5)ご自身が若手社員だった頃を思い起こす。
どれだけ相手(周囲)に関心を持っていたか?また、関心を持てる人と関心を持てなかった人との違いは何か?等自問自答して、ご自身を振り返る。
どんなことから周囲により関心を持つようになったかも振り返る。
さらには、若手社員と限らず相手や周囲に関心を持っている人とあまり関心を持っていない人の違いをよく見てみる、考える。
いかがでしょうか。
この質問の答えを考えてみた皆さまには、別の視点でのアドバイス、答えがありましたら、是非お教え下さい(遠慮なくご投稿を)。
正解は、この質問(相談)をしたK課長自身が選択されて実施し、かつ少しでも成果が出た(若手社員に変化、向上が見られた)行動です。
やってみてうまくいかなければ、違うことをする。
振り返って、実践を継続することで、必ず前進していきます。
感想、ご意見は、こちら迄:info*interface-h.co.jp
*を@にして送信下さい。
メールご返答お待ちしております(^o^)丿
それでは、また次回。
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