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「問題の部下はいないと考える方法」
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今日のテーマは「問題の部下はいないと考える方法」。
上司やリーダーから見て問題と思われる部下をどうしたらいいのか?
ほとんどの管理者、リーダーの皆さんが感じている問題です。
管理者やリーダーの方を対象としたマネジメント研修をメインに担当している私は、研修の中でまた、クライアントの経営者や人事担当者の方から多くの社員、部下の問題の相談を受けたりします。
最近の若い人は・・・、から始まり、自分のことしか考えない、自分で考えない等・・・。
この問題に対して私が10数年前に出会ったある本から学んだことがあります。
それが「問題の部下はいないと考える方法」です。
「何だそれは?」と思われるかもしれません。
この考え方を要約すると次の3つとなります。
1.こわれていないものを直そうとするな
2.うまくいっていることを見つけてそれを増やす
3.うまくいっていないのなら、今と違うことをする
1.こわれていないものを直そうとするな
自分(上司・リーダー)から見て相手(部下・メンバー)を「自分のことしか考えない」「自分の頭で考えない」という「困った人」「問題のある人」と考えないということが一番目です。
もともと問題でない(こわれていない)のであれば、なおす必要はないのです。
ではどのように考えるかというと、その人になってほしいと望む姿・状態を100点として、十分ではないとしても(せいぜい20点として)、できていない部分(マイナス80点)をみるのではなく、20点はできている人と考えるのです。
2.うまくいっていることを見つけてそれを増やす
次に、その20点分の中身に注目するのです。
まずは毎日会社に来て仕事はしている、から始め、〇〇の点は前よりはできてきている、□□については考えるようになった、等その人なりに少しでも頑張っている点等、どんなことでも見つけ出すのです。
その点を認めて、さらにポジティブな質問を投げかけたりして、さらに相手の考えを引き出して、よく考えてもらうのです。
3.うまくいっていないのなら、今と違うことをする
これは、相手(部下、メンバー自身)の取り組み方や自分(上司、リーダー)が部下、メンバーにアプローチをしてもうまくいかない場合等にあてはめて考えます。
せっかく丁寧に指導したり、細かくアドバイスをしたりしても相手が変わらない場合に、さらにしつこく同じような指導・アドバイスを繰り返すよりは、本人の話をじっくり聞いてみる等別のアプローチをすることです。
例えば、上司である自分から見てやり方がまずい場合に、そのまずい点を指摘し続けるよりは、「そのやり方をするメリットはどんなことがあるのかな?逆にもしあるとすればデメリットは何かな?」と問いかけて、しっかりと相手の答え(考え)を傾聴することです。
以上の3つの考え方は、相手の行動について「何が悪い、どこが悪い」という視点で問題だととらえるのではなく、「現状よりどうしたらもっとよくなるか、目指す姿に近づくか、そのための方法を一緒に考える」というアプローチです。
人は、否定的な面を指摘されたり、言われ続けたりすると、同じく否定的なことに意識が向きます(できない、ダメだ)。
そして、受け入れるタイプの人は「私はできないんだ、能力がないんだ」と落ち込みます。極端になると閉じこもったりします。
一方、自己主張するタイプの人は、自己弁護(言い訳)や自己防衛(他人のせい)に入り、嫌になると攻撃的になります。
逆に肯定的な面について話をしたり、質問をしたりすると肯定的なことを少しでも考え始めます。
問題(否定的な面、できていないこと)を追及するのではなく、肯定的な面、できていることに焦点を当てて、前向きで積極的な考え方や意識に満たされた職場の雰囲気をつくることが「自ら考え、自ら行動できる職場づくり」の土台になるのです。
それでは、また次回。
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