
前号で、これらの最近の人材開発・組織開発の様々なアプローチの中で3つのキーワードを「チーム力」「現実課題」「ポジティブ思考」と述べた。
今号では、その2つめ「現実課題」へのアプローチについて考えていきます。
問題解決力を開発する手法として、これまで「事例研究」や「ケースメソッド」などがよく使われてきました。
しかし、これらの手法では思考力を鍛えたり、計画を作成する力はつきますが、実際に役立つかどうかは明確ではありません。なぜなら、実際のものではなく、考えられた内容であったり、他社(他業界)の過去のケースが材料だからです。
このようなデメリットをカバーするために、研修手法としては、最初の出来事だけを情報として伝え、情報収集から始める手法(「インシデントプロセス」など)もあります。
どちらにしても、「事例」や「ケース」は『実際に起こっている問題」とは異なります。
しかし、現実問題へどのようにアプローチするのか、職場での仕事そのものと同じことではないか・・・。と考えるのも自然です。
「現実課題」への有効なアプローチの一つが、『アクションラーニング』です。
アクションラーニングは、現実問題に取組み、解決策を検討し、実行してその結果とプロセスを振り返り、さらに新た問題の把握し、次なる解決策を検討します。
ケース研究と違って、現在進行形での解決がまさに、「実践行動」そのものから学ぶことになるのです。
特に、NPO日本アクションラーニング協会のマーコード方式(ジョージワシントン大学大学院教授、マイケルJ、マーコード教授の開発した質問とリフレクションによるセッション)では、解決策の実践のプロセスから学ぶことができます。
またその学んだ実践知識やプロセスから、学び方(成果の出し方やコミュニケーションの深め方)を共有化することができます。
セッションの度に新しい発見があります。
そして、このアクションラーニングのセッションには、アクションラーニング(AL)コーチと言う非常に重要な存在があります。
このALコーチは、一見黒子的な存在ですが、実はこのアクションラーニングが、成果を出し、チーム学習が進むためには不可欠な存在です。
また、このALコーチのあり方が新しい時代のリーダーシップでもあります。
この点は、非常に説明が難しく、是非1度体験していただければと存じます。
その体験を道内(札幌)でできる唯一の機会が、第2回札幌アクションラーニング基礎講座です。
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ラベル:アクションラーニング インタフェース