
メールマガジン2月号でお伝えした「手ごわい問題は、対話で解決する」アダム・カヘン著。
「南アフリカのアパルトヘイトを解決に導いたファシリテーターの物語」を読んで、事前の5つの質問に以下答えていきます。
1.一言でこの本を表すと(テーマは)?
「政治経済社会の複雑な問題の解決には、対話と言うアプローチが
非常に有効な手段の一つである」
2.3つにまとめると?
@複雑な問題の解決は、従来型の原因究明して、唯一つの正解を求めるという解決方式では実現しない。
A複雑な問題への有力なアプローチは「対話」である。
Bその対話は、「率直に話すこと」と「オープンで、内省的かつ共感的な聴きかた」で成り立つ。
3.この本で新しく学んだコトは何?
@問題の複雑性には3つある。
@)「物理的複雑性」、原因と結果が時間的にも空間的にも遠くはなれている場合の問題。
A)「生成的複雑性」、過去の経験で解決できないように変化が激しく未来が予測不可能で、
未知なる状況の問題。
B)「社会的複雑性」、問題に関る人たちが価値観や認識、見解が大きく異なる場合の問題。
A複雑な問題を解決に導くプロセスにも大きな3つの要素がある。
@) システム的なアプローチであること
A) 創発的なプロセスであること
B) 参加型のプロセスであること
B上記Aの対話は、オープンな方法によって実現される(10の提言にまとめられている)。
4.気づいたことは何?
本書に直接的な記述はないが、これまで社内の変革を成し遂げて来た人は、まさにここでいう「対話」のコミュニケーションを実現できた人ではないだろうか。と感じた。本書では、キング牧師の演説が、それに近い一例である。
5.自分の仕事(研修、コンサルタント・コーチング)に何が役立つか?
正直言って、具体的なスキルやノウハウとしてはほとんど役に立つ内容はなかった。しいて言えば学んだことのBつめの「オープンな方法」。これは心構えとしては非常に有効だと感じた。
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