そこで学んだことをいくつか以下に述べます。
1)教えることと学ぶことの違いを、あらためて再認識できた。
「【教える】の主語は誰ですか?」「【学ぶ】の主語は誰ですか?」
これは、私がよく研修場面で開始まもなくの頃にする質問の一つです。
意図は、研修を『教える→教わる』(講師が主体で、受講生が受身)という場ではなく、
『学ぶ←学び支援』(受講生が主体で、トレーナーはサポート役)ですよ、ということ。
ではどうしたら、学び支援ができるのか?
よい「質問」をすること、に尽きる。
もう一つあるとすれば、相手(受講生)からのの質問を引き出し、それを他の受講生にふってみること。
最後に求められたら、自分の視点での答えを提示し、さらにフォローアップ質問をする。
「あなたはどように考えますか?」
そのやり取りを通して、メンバー(受講生)同士が相互に触発(気づきが重なり、学びが深まる)される。
2)職場のリーダー(経営者・幹部、管理監督者など)がアクションラーニングのメンバー体験、
次にアクションラーニングコーチ体験を経ることは、
間違いなくリーダーシップ開発とチーム力向上に役立つことを実感できた。
メンバーとして、相手に質問をすること、そして相手の答を傾聴することによってものの見方の転換や多様な視点の獲得をすることができる。
メンバー同士の質問と答のやり取りを傾聴して、新たな気づきや発見をすることができる。
アクションラーニングコーチとして、メンバーのやりとりに耳を傾け、場を把握し、俯瞰し全体を掴む力を磨くことができる。個別の問題解決を導くだけではなく、各メンバーの成長やチーム力を向上させる力を高められる。
自分個人の経験だけからではなく、チームのメンバーの経験・知識、そしてお互い同士の経験知や思考を結びつけて新たな問題解決をはかすことができるようになる。
『メンバー(部下)に答を与え(指示命令)続けているばかりのリーダーの職場では、メンバーは自ら考えない。効果的な質問をするリーダーのもとで、部下は考え、行動をし始める。』
3.ふり返り(リフレクション)の重要性・必要性を体感できた。
質問によるインストラクションを受けて、聞く側(受講生)として、質問された時、そして他のメンバーが質問されている時に、まさにリフレクションが頭の中で起こっている。
あることとあること(これまでの経験や知識など)が結びついている。
この新たな複数の要素(経験・知識)が一人の人の頭の中を超えてメンバー同士の中で結びつくこと、これがアクションラーニングのセッションであり、『チーム脳』ができている状態、となる。
以上。
このような学びを経験したい方は、以下の各選択肢(情報源)の中から、自分にあったもの、できることをお選び下さい。
〔まず本を読むという方〕
「チーム脳のつくり方」
「質問会議」
「実践 アクションラーニング入門―問題解決と組織学習がリーダーを育てる」
〔ブログを読む方〕
「コーチングの次なるステップ、アクションラーニング」
〔北海道の方(体験派)〕
アクションラーニングを体験しませんか2009
アクションラーニング体験セミナー(札幌、6月9日)
「第3回札幌アクションラーニング基礎講座」(7月9日・10日)
〔道外の全国の方〕
NPO法人日本アクションラーニング協会
〔大阪近辺の方〕
「アクションラーニング基礎講座(大阪、7月15日・16日)」
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