2018年11月21日

企業研修についての私の考え方(2)〜                   「研修の企画・実施にあたっての5つの考え方1〜3」

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【研修の企画・実施にあたっての5つの考え方、1〜3】
 実際に研修を実施する主体者(研修講師)として、しかも営業自体を自ら行う(パートナー企業が営業してくれる場合もあり)という状況で、多数の研修を企画提案、実施して、現在至っている考えは、以下の通りです。

1.企業研修の顧客は3つあり、それぞれの顧客ニーズ・顧客満足は異なる。

 研修営業マンから見れば顧客は、研修の窓口(担当者:研修課長、人事又は総務課長など)、研修講師から見れば顧客はエンドユーザー、つまり研修参加者、そして双方にとっての最大の顧客は経営者(社長)。
 
 研修担当者のニーズは、経営者の要望に応え、参加者に適合した研修プログラムと信頼できる研修講師かという「安心感」がニーズであり、研修を実施して満たされることが顧客満足となります。
 
 研修参加者にとっては、忙しいなかの貴重な時間、職場を離れての研修でどれだけ自分としての意味のあるものであったか、自分の問題解決に役立ちそうであったか、自分として何が理解できたか、実際に何か使えそうなものがあったかということが顧客満足に結びつきます(中には面白ければよいと言う輩もいる)。
 
 最後の最大の顧客、経営者にとっての顧客満足は、研修の中身や講師がどうであるかよりも、実際に研修を実施して参加者が経営者の目から見て何らかの良い変化が見られたかどうかです(中には、研修プログラムの中身や講師の進め方に非常に興味関心を持つ経営者もいる)。

 役立つ研修・効果のある研修になるかどうかは、この三者のニーズを把握して、最大のニーズである経営者の要望に応えつつ、三者のバランスをとった研修企画と実際にプログラムの実施が求める成果へ導くことになったかどうかにかかってきます。

2.研修実施は、行動変容又は学習のキッカケ。

 研修は、それだけで研修後、参加者が職場での行動変容がすぐに起こるものではありません。先に述べたように、もしP(本人の意識・認識)に大きな変化があっても、職場行動はE(環境、特に職場の人間関係等)に大きく左右されます。その点で、よく言われる研修後のフォローアップや特に大きな(強力な)環境である上司の関わりが重要です(私の、研修4つの変革アプローチの一つ「真・報連相」には“上司は部下の最大の職場環境である”と言うコトバがある)。そのために同じ目的・意図の研修を、できる限り上から展開することが必要だ、と多くの研修会社(営業マン)は言うし、それには一理あると私も思います。

 研修の中で一番行動変容が起きやすいと中小企業の経営者から思われているいわゆる「地獄の特訓」は、上から下まで全員が受けて、しかも1年後にフォローすることや職場での反復をすると効果が出る可能性は大いにあります。しかし、その人数的な規模は多くても100名以下でしょう。(この研修を私自身は勧めているわけではない、と言うよりはあまり勧めません。)
 研修が刺激的であって、研修参加直後は変化が見られてもすぐ戻ることは、この研修に数千万円を投資した社長が「効果は続かない」と言った言葉からも分かる事です。

3.研修参加者に影響を及ぼすものは第1に上司、第2にメンバー&職場風土、第3に経営者。

 前項2で述べたことと関連しますが、研修での行動変容のキッカケ(“気づき”とも言われる)が、職場で継続して実際に変容するためには、強力な環境要因である「上司」の影響力や「職場風土」「メンバーとの関係性」、さらに「経営者」の行動によって大きく左右されます。裏返しをすれば、とにかく研修をすればよいと言う考え方で研修を実施しても効果は少ないと言う事です。まず、なぜこの研修をするのかを、担当者はもちろんのこと、上は経営者から研修参加者本人、またその直属上司、部下に至るまで事前にまた研修後に、その意味をよく理解してもらい共有化することが重要です。
 
 そして、研修実施後は参加者が実行しようとしている内容(私の場合は、ほとんどのケースで自己の課題や目標設定をして行動計画を決めてもらっている)を上司が理解しフォローする(参加者主体で言えば、参加者本人が上司や職場メンバーへ報告し、理解してもらい、協力を得て実行していく)ことが実行していくポイントです。

■この3項で示した順番は、私の体験からは、中小企業、特に社員数100名以下の企業の場合、第1に経営者(社長)が来る事が多い。以下職場メンバー、上司の順番で影響が大きいといえます。


次号「研修の企画・実施にあたっての5つの考え方4,5」に続く


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