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今日のテーマ:『仕事の学び方その2〜「読む」』
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こんにちは。
インタフェース五十嵐仁です。
今月は『新入社員へ仕事の基本と上司・先輩の指導支援』シリーズです。
以下、今日のテーマ本文(新人へのメッセージ)
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今日のテーマは『仕事の学び方その2〜「読む」』です。
ワンポイントは「何のために読むのか、何を読むか、どう読むか」。
入社して以来、たくさんの書類や資料、研修のテキスト、職場によってはマニュアルや説明書等をもらったのではないでしょうか。
IT会社やIT化が進んでいる会社では、ノートPCかタブレットに仕事に必要な情報やマニュアルがほとんど入っているということもあることでしょう。
どんな形でも、仕事をする中で「文書」を読むことは、必ずあります。そして、「読む」ことは、仕事を覚える、知識・スキルを習得するためには必須の能力です。
今回は、学ぶための「読む」スキルについて、ワンポイントであげた3つの問いに答えることで考え、習得していきます。
最初の問いは、「何のために読むのか?」、読む目的・ねらい、意味です。
例えば新入社員研修でビジネスマナーハンドブック小冊子、80頁もある資料を渡された。「何のために読むのか?」
仕事をする基本として知っているべき内容であり、中には出来ていないとマナーや常識がないと言われることもあり、「最低限のことは知って、できる様になること」が目的と決めます。
そうすると意識する点や重点を置く部分は、自分の知らなかったことや出来ていないことです。マナーの中には、それは当たり前だろ、と言うことも結構あります。
一度目を通して、自分のまったく知らなかったこと、出来てないことをチェックし、なおかつその中でもすぐ身に付けておくべきことをできれば上司や先輩に確認しながら決めて、順次習得していく。
この様にして目的・ねらいを決めることをしないでただ読むと極端に言うと、時間の無駄になります。
次の問いは、「何を読むのか?」です。
会社から新入社員研修で渡されたテキスト、資料や職場で渡されたマニュアルは、基本的に読むべきものです。
しかし、その中には、全てを細かに読む必要のないものもあるかもしれません(その辺りは、親しくなった先輩に聞いて、必ず読むべきものや重要度、優先度を確認しましょう)。
他には、自分自身で決めて読むべきものです。
基本として、仕事や業界に関わる情報、また経済に関する情報などです。
例えば、新聞であれば「日経新聞」(電子版もあります)、道新であれば経済欄・企業欄、また経済雑誌「週刊ダイヤモンド」等(電子書籍やドコモのDマガジン等でも読めます)。
私の○十年前の新入社員時代、北海道の地方出身で大学が東北、就職したのが東京の会社で、しかも企業研修の営業担当。大学で文学部哲学科出身(専攻は心理学でしたが)の私、一部有名企業を除いて会社とか経済のことは全く知りませんでした。
そのため購読したのが、先輩の薦めもあったのでしょうが「日経産業新聞」。
この新聞は、テレビ欄、スポーツ欄はもちろん社会面もありません。
しかし、営業先や取引先になる製造業・建設業を中心とした業界には詳しくなりました。
ビジネスパースンとして、これから読むものは、コミックだけではなく、ビジネス書を(最近はマンガのビジネス書もたくさんありますが・・・)。
自社のことだけ知るのではなく、業界や業界を取りまく社会、経済環境についての知識、情報もいい仕事をするためには重要です。
最後の問いは、「どう読むか?」
この答えは、最初の「何ために読むのか?」次の「何を読むか?」の2つの質問の答えが明確になれば、どう読むかどう活用するかも分かってきます。
私が、新人時代「日経産業新聞」を読んでいたのは、営業や企画提案のネタ・情報を得るためでした。
まだ数少なかったクライアント(取引先)についての情報とその業界(競合)各社の動向などは必ず目を通し、重要であれば切り抜いておく。
営業で訪問した際には、新聞記事に関連して質問してさらに情報収集をするなど、少しでも関心をあることを伝え、また企画提案のネタ探しでもあったわけです。
明日は、『仕事の学び方その3〜「見る」』です。
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〔上司・先輩の皆さまへ〕
皆さんは、新入社員に教える際にまた指示する際に渡す情報(読む文書)テキスト、マニュアル、資料についての意味・目的、何が重要なのかを伝えていますか。
今回の『新入社員へ仕事の基本と上司・先輩の指導支援』シリーズでは、新人に「何のために?」(意味・目的)を明確にすることがいい仕事をするために必須だとお伝えしています。
意味・目的が分かって仕事をする社員・職員になってもらうためには、指導支援する上司・先輩の皆さま方自身が、日頃から「目的・意図」を明確にして、そのための仕事をしているかどうか重要です。
上司・先輩の皆さまへのワンポイントは、「何のために読んでいるのか?何を読んでいるのか?どのように読んでいるのか?」です。
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