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今日のテーマ:
『自分のことを、自分は見えない〜フィードバックを受ける』
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こんにちは。
インタフェース五十嵐仁です。
今月は『新入社員へ仕事の基本と上司・先輩の指導支援』シリーズです。
以下、今日のテーマ本文(新人へのメッセージ)
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今日のテーマは『自分のことを、自分は見えない〜フィードバックを受ける』です。
ワンポイントは「フィードバックは、自分を育てる栄養素」。
さて、前回の「振り返りをする」は、「やってみる」とセットだとお伝えしました。
そして、今回の「フィードバックを受ける」は、効果的に「振り返りをする」をする上でも重要なことの一つです。
「振り返りをする」のは誰か?
もちろん「やってみた」自分自身です。
しかし、自分一人で前回学んだ通りに、LTT(見直して、考えて、次に活かす)、やKPT(うまくいったことは続ける、問題点を明確にする、両方から新たにすることを決める)に取り組んでみても不足していることがあります。
それは自分が「やってみたこと」が他者からはどう見えたか、どう感じられたかという情報です。
この他者からの情報について少し考えてみましょう。
私の研修で「自分の顔を見た人はいますか?」と質問すると、たいてい2,3人は手を挙げてくれます。さらに「どうやって見たの?」と訊くと、「鏡で見た」と答えます。
しかし、鏡は映った自分です。
その鏡を見ている自分自身そのものを見ることは出来ません。
自分の顔の前についている眼で自分の顔を見ることはできない、つまり、自分の姿を他の人が見ているように見ることは出来ないのです。
実際のところ、誰も自分自身を見たことのある人はいないのです。
自分の声もそうなのです。
自分自身が聞いている声は他者の聞いているあなたの声とは違うのです。
挨拶した時のあなたの表情や姿勢、そしてその時の声が他者にどう感じ取られたか、その相手からどう見えたか、感じられたかは、相手(他者)から聞くしかないのです。
それがフィードバックを受けるということです。
具体的には、やってみたことが良ければ褒められて、間違っていれば叱られます。
このやってみて、良かったことを認められる、悪かったところは指摘されることも他者からのフィードバックの一つです。
フィードバックは、自分がやったことをよりよくするために他者から提供される、いい仕事をできるようになるための役立つ材料・情報なのです。
実はフィード(feed)には、食べ物という意味があります。
この意味からは、自分を育てる“栄養素”だと思うといいかもしれません。
おいしい食べ物だけではありません。
栄養はあっても少し苦い食べ物もあるかと思います。
仕事を覚え、大切なことを学んで、いい仕事ができるようになるためにフィードバックをしっかりと受け止めましょう。
ポイントは、これまで学んだ「聴く・訊く」、「観る」の活用です。
1.相手(上司・先輩)の話すことを素直に聴きましょう(耳に
痛いことも受け止める)。
2.相手が本当に伝えたいことを確認しましょう。分からなけ
れば質問し(訊き)ましょう。
3.フィードバックされたことは素直に受け止めた上で、その
中で何が大事なことか、どう活かすかは自分で考えましょう
必要な場合は、具体的なアドバイスを貰いましょう。
フィードバックを受けて、自分の成長に役立たせるためには、相手の伝えてきた中で、自分が見ていたこと、思っていたこととの違いに焦点を当てましょう。
そのズレの意味を考え、仕事の上で大事な基準と照らしてフィードバックされた内容を考えましょう。
4.フィードバックを受け止めたら、その内容がポジティブで
もネガティブなことであっても、「(教えていただいて)あり
がとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。
あなたの事に関心、期待があればこそ「言ってくれる」のですから。
上司や先輩も、時には怒りすぎたり、ストレートすぎたり、逆に気を使い過ぎて曖昧な言い方でわかりにくかったりします。
その時には、ここで学んできた「傾聴」「質問」「確認」「感謝」で対応しましょう!
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〔上司・先輩の皆さまへ〕
皆さんも新人時代(それ以降も)、たくさんのフィードバックを受けたと思います。
新入社員にとって成長に役立つ栄養となるため(相手が消化できるように、受け止めやすい)のフィードバックするための具体的なポイントは、以下の4点です。
@まず全体の評価を伝えて、それからプラス面(よかった点)、
マイナス面(課題・改善点)を伝える。
➁相手の行動の事実と結果を明確に、具体的な言葉・内容で
伝える。
Bタイミングよく伝える(遅すぎないこと)。
CIメッセージ(私主語で「私からはこう見えた」)で伝える
(あなたは○○だ!と決めつけない)。
感情的になり過ぎず、相手が受け止められたかの確認も必要でしょう。
上司・先輩も、新人をよく「聴く、訊く、観る」でいきましょう。
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