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5)「長く同じ時間を過ごし、経験を共にしても理解し合えるとは限らない。〜理解し合うには、お互いがお互いに『関心』を持ち合うことが必要」
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こんにちは。
インタフェース五十嵐仁です。
いつもこのメルマガ(ブログ)をお読みいただき、ありがとうございます。
さて、先月からNo150でお伝えした、仕事をする『人』とその『行動』そして、『人の環境(世界)の見方、捉え方』について私自身が理解している7つの考え方について具体的に説明し、かついい仕事の進め方のヒントとしてお伝えしています。
今回は、その5つ目『長く同じ時間を過ごし、経験を共にしても理解し合えるとは限らない。』〜理解し合うには、お互いがお互いに『関心』を持ち合うことが必要。
お互いを理解することは、自分と相手は違うことを当たり前としたうえで、相手に『共感』し、違いを『受容』することでしか始まらない。
人がお互いを理解し合うために必要なことは、単に一緒にいる時間の長さだけではない、ということは、読者の皆さまも既に感じていることだと思います。
学校時代、学年が変わっても結構同じクラスで長くいた同級生でも、よく分からない人もいたでしょう。
同様で、同じ職場で結構長く一緒に仕事をしていても、よく理解し合っていない人もいるでしょう。
なぜ、長く同じ時間、同じ場所で過ごして(仕事して)いてもよく理解し合っていないのか?
それはお互いがお互いに『関心』を持っていないからです。
『関心』については、このメルマガのNo147『あなたは、今、何に“関心”を持っていますか?』でも、述べました。
そこでは、お互いの関心事に関心を持つ、ということを中心に話しましたが、今回は、その人自身に関心を持つことです。
そうはいっても、関心を持てない人もいます。
なかなか関心を持てないこともありますよね。
中には、仕事では最低限のことで済まして、あまり関わってほしくないという人もいます。
また、自分と考えや価値観がかなり違うとか、関わろうとしても反応が薄い人、消極的な姿勢の人、等の場合には、あまり関心を持てませんよね。
確かに、同じ職場だからと言って全ての人と親しくなり、深い付き合いをしなくてはいけないということはありません。
人の好き嫌いはどうしてもあるものですし、相性の良し悪しも確かにあります。
とはいえ、同じ職場でいい仕事をするためには(このメルマガは「いい仕事をするための学び」が一番の目的なのですから)、お互い同士がある程度以上に理解し合うことが必要でしょう。
お互いが理解し合うことを円滑、スムーズにいくコツが相手に『関心』を持つことなのです。
自分と意見が違うとか話がよく通じない相手の場合に、「おかしな奴だ」「困ったやつだ」と思って切り捨てるのではなく、「へーどうして、そういう様に考えるんだろう?」「そう思う事の意味とかメリットって何かあるんだろうか?」と関心を持つ、言い方を変えると相手に好奇心を持ってみるのです。
メルマガNo152『人は、その人が見ている(感じ取っている)世界の中で生きている』でお伝えしたように、人は「誰も同じ世界に生きていない」のですから、同じ職場で、同じような仕事に携わっていても、皆違って当たり前なのです。
その違いに関心を持つのです。
そして次に、意見の違う人と何が正しいかを議論するのではなく、もちろん説得するのでもなく、相手がそう思っている意見や考え方の中で、少しでも「共感」できる点を探し、それがなかったとしても一旦は「受容」してみるのです。
お互いを理解し合うということは、お互いの意見や考え方が同じになることではありません。
お互いの意見が違うのは、それぞれの意味や理由、根拠があるわけです。
基になっている経験が違うからかもしれません。
そのお互いの意見(結論)に至った、理由や根拠を少しでも共有することが、お互いの理解し合うことなのです。
そのためには、否定、批判や主張、議論ではなく、まず、相手に「関心」を持って、相手の言っていることを「共感」し、「受容」することです。
それをするためには、やはり「傾聴する」ことが重要です。
そして「質問をする」ことです。
意見が違ったら、まず『受容して』、その理由、根拠を『傾聴する』 ことです、そしてさらに、『質問する』のです。
その中でされに『共感』できることも見えてきます。
「へー、そう思ったんだ!」〔受容〕する
「どうしてそう考えたの?」〔質問〕して、その答えを〔傾聴〕する
「そう考えた理由(や根拠)は?」さらに〔質問〕する
「なるほど、それに基づいて考えるとそうなるかもしれないね」(共感)する
そうして、以上のように『関心』をもって『受容』、『共感』して『傾聴』するあなたに、さらに関心を持って『質問』してくれるあなたに、自分の言いたいことを言いつくした相手は、今度はあなたの言うことに『関心』をもって、耳を傾けてくれる可能性が、高くなるのです。
なぜかと言うと、自分の言いたいことに関心を持って、十二分に聴いてくれる人が目の前にいたら、あなたもそうなることは容易に理解できるでしょう。
そして、その反対に自分の言いたいことを、端から否定し、批判し、聴く耳を持たない人の話は聞くににならない、ということからも容易に理解できることでしょう。
以上、ご自身として、相手に『関心』を持ち、自分と相手は違うことを当たり前としたうえで、相手に『共感』し、違いを『受容』することが役に立つことだと思われたら、出来ることから、出来るときに実践してみてはいかがでしょうか。
今号は、No150で述べた7つの項目の5つ目について少し詳しくお伝えしました。
どう感じ、どう捉えるか、活かすか活かさないかも、あなた次第(人は皆違うのですから)。
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