2021年06月24日
【いい仕事をするために〜学びを活かす、分かち合う】No209 『部下視点で上司活用マネジメントを考える〜「上司へのすごい伝え方」からの5項目』
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『部下視点で上司活用マネジメントを考える〜「上司へのすごい伝え方」からの5項目』
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さて、今回は『部下視点で上司活用マネジメントを考える〜「上司へのすごい伝え方」からの5項目』
〔斉藤由美子著『上司へのすごい伝え方』秀和システム、2021年〕
1.『コミュニケーションは@聞く力、A伝える力、➂認知する力の3つで成り立つ』 同書37頁
実は、私も「コミュニケーションは3つから成っている」、と研修ではお伝えしてます。
覚えている方もいらっしゃるかと思いますが、それはこの本と2つは一緒で、@聞く力、A伝える力、です。しかし、私の3つ目はB質問する力、です。
著者斉藤さんの3つ目は、「認知する力」。
この「認知する力」の意味は、相手の存在を認めること、伝える言葉や内容以上に相手自身を尊重すること、相手の変化や成長に気づいて、それを伝えること、等です。
このようにしてくれる人にあなたは話を聞いてほしいと思うし、その人の話に耳を傾けますよね。確かにコミュニケーションで大切な3つ目の力といえます。
2.『頼まれごとは試されごと』 同書56頁
「上司は部下に何かを頼んだときに、1を言って1を返してくれるのか、1を言って10を返してくれるのかを見ています。」(同書より)
確かに頼まれたことだけをこなすのと、それ以上の事を果たすのとでは上司からの信頼を得る可能性が高いだけではなく、自分自身の成長にも大きくかかわるということです。
3.『上司は「上司という役割」を演じている』(上司は部下と同じように考えたり行動したりする立場にはない)同書80頁
上司は部下とは違う立場、役割、責任を担っています。
それを考えずに、「そこ迄言うのか」「そこ迄やらなければならないのか」等と、部下視点だけで考えていると、「上司と合わない」「上司とうまくいかない」となるのです。
上司はなぜそういうのか、そうするのか?それを理解することが必要となります。
分からなければ、素直にきくことも大事です。
自分の視点や立場だけですぐ判断しないことです。
4.『上司はもともと皆さんの味方』(立場が違うだけで上司はあなたの敵ではない) 同書83頁
上司の役割の中には、部下である皆さんの能力を発揮して貰い、その部署の成果を上げるということがあります。
それが、その部下である皆さんから見てそう感じられないとしたら、それは上司と皆さんのタイプ(特性)が違うか、未だ双方お互いの理解が不十分だというだけのことです。
どうしたら、皆さんがもっと頑張れるかを上司に分かってもらうようにすればいいのです。
そして、その前に上司がなぜそうしているかを理解することです。
5.『自分も役割を演じればいい!』 同書87頁
上司もその立場、役割でしごとをしているのですから、部下の皆さんも同じように役割を演じる、役割に徹するのです。
組織やビジネスでのコミュニケーションは、全て本音で通じ合う関係にならなくてもいいのです(もちろんそうなっても構いませんが)。
その役割の中での上司の指導であり、時には叱責、また(少なくても)褒めるという行動なのです。
「仕事の上で注意されても、人間性を否定されたわけでないのです」(同書より)
「会社の中で上司という役割に徹してふるまっている人に対しては、組織のメンバーとしての役割に徹してふるまうのです」
今回紹介した「上司へのすごい接し方」は、対象とする読者は主に若手社員層です。
このメルマガをお読みの(さらに上がいるとしても)上司になる方には、部下にここに書かれていることをそれとなく、またはそのまま率直にでも伝えてみるという手もありかと思います。
それでは、また次回で。
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