========================================================================
「いいチームは、情報共有がハンパない」
____________________________
さて、今回のタイトルは、「いいチームは、情報共有化がハンパない」。
最初の具体例は、私が○○年前、入社した最初の会社リクルート(当時はまだ日本リクルートセンターだった。以後R社と略記)でのこと。
入社早々、前年度の全社営業報告書が新入社員にも配られた。
全社の経営数字(P/L)や各事業部門の売上等が記されていたと記憶している。
そのほか取引先売り上げランキング(全社及び事業部門別)、前期の営業マンの受注(目標達成)ランキング他の様々な経営指標と各事業部の現況と今後の取り組みなど。
簡単に言うと、上場企業が株主へ示す事業報告書のかなり詳細版。
数字だけではなく、各事業の現況や新規事業の計画等まで。
新人の一社員まで全員にその経営者・株主レベルの経営情報が共有化されていた。
(当時は社員全員が社員持ち株会に入っていた。全社員が毎月の給与から少しずつ積み上げていて社員全員株主、ある意味当然であったかもしれない)。
とはいえ、経済学部でも商学部でもない文学部出身(心理学専攻でしたが)は、猫に小判で、正直よくわからなかった。
記憶していることは当時二百数十億円の売り上げで、入社した年度は一気に500億円を目指していた(そして達成したと記憶している)。
入社した3年後、札幌(北海道支社)の研修事業部門(課)にリーダー(といってもまだ一社員)となった私、上司が他部門との兼務(そちらが本業)の課長だったので、その課のP/Lの作成を任された。
最初はちんぷんかんぷんだったが、人を一人雇う(メンバーが増える)とどれだけの経費が掛かるのか、また売り上げ、原価の意味や経費項目が多数あることを学んだ。
人件費は給与・賞与分だけではないことも初めて知った。
そして、分かったことをメンバーにも伝えて共有化した。
一人当たりどれくらいの売り上げを上げないと会社としてペイしないのか、自分たちの課はどれだけ利益を上げたら黒字になるのかも(当時のメンバーの半分以上はアルバイターで正社員ではなかったが、情報は共有されていた)。
経営の数字ばかりの話が多くなってしまった。
余談だが、もう一つ当時のR社では、全社員アトラスという冊子があって、全社員の自己紹介(既婚・独身:彼女・彼氏募集中マーク付きで)が顔写真付きでオープンだった。
その結果、事業部や職場が違ってもお互い顔見知りが多かった。
このメルマガの読者は民間企業だけではなく、地方自治体や公的機関の職員の方も多い。
自治体であれば予算(収支)は公開されている。
その中で、財政収支だけではなく、例えば自分の市町村の「※経常収支比率」まで知っているか?
※経常収支比率:これが低いほど自治体が自由に使い道を決められる余力が高い。
4月7日の日経地方版に掲載されていたが、全国で「経常収支比率」が一番低いのは泊村、一番高いのは夕張市で、どちらも北海道だった。
その予算収支やその他の数字をどれだけの職員が明確に理解しているか、共有化されているか、そしてそれが実際の仕事に結びつけているか、ということが、組織的な取り組みには大切なことだ。
数字以外の情報も含めてどれだけその組織の経営レベル、また重要な情報が共有化されているのか、もちろん組織全体(会社、自治体)だけではなく、各部署・職場単位でも事業や業務の情報が共有化されているかが組織力(チーム力)に結びつく。
そしてその数字(情報)の意味・目的、つまり訳(ワケ)が分かっているのか、そしてそれを日常の業務に生かしているかがさらに重要。
メンバーが、チーム活動の全容を数字で分かっていることはチームが目的(そして目標)に向かっていくために必要なことだと私は体験的に感じている。
重要な情報の共有化によって自分の会社、自分の役場・役所(市町村)と思えるかどうか、中小企業や小さな町村であれば、一般的にその度合いは高いのではないかと実感している。
感想、ご意見は、こちら迄:info*interface-h.co.jp
*を@にして送信下さい。
メールご返答お待ちしております(^o^)丿
それでは、また次回。
【最後にお知らせ】
私(潟Cンタフェース代表 五十嵐仁)の著書
「リーダー必須の職場コミュニケーション61のスキル
購入(左クリックする)前に、こちら「リーダー必須の職場コミュニケーション61のスキルの読み方」をご覧の上、ぜひリーダーとしての「いい仕事」をするためのコミュニケーションのヒントを手にしていただければ嬉しいです。
読まれたら、こちらも是非クリックお願いします。
⇒
