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「個性や考え方の違う部下とのコミュニケーションをとるための方法(下)」
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今回は、質問「個性やそれぞれの考え方が違う多様なメンバーとどのようにしてコミュニケーションをとっていけばいいのでしょうか?」の答えを考えるの後半(下)です。
まずは、どのような意識や考え方でも否定しないで受け止めることです(これが共感し、受容するということです)。
その上で、もう一歩進んで「職場としてよい仕事をするために」「お互いの仕事が協力して、うまく進むために」とメンバーが一丸になって取り組む方向へ意識を向けるように働きかけることです。
リーダーである皆さんからみて「自分の業務しか考えない人」「これまでのやり方を変えようとしない人」「会社のマニュアルやルールを守ろうとしない人」に対しても、本人が思っている仕事上の悩みや不満を傾聴して、さらに質問して考えを深めることをやってみてはいかがでしょうか?
どんな質問が効果的かというと
「○○さんとしては、その問題(悩み・不満)にどうしようと思っているの?」
「その問題を解決するために、私に何かできること(要望することは)はあるかい?」
等です。
言い回しや表現は、相手によってまたリーダーとしての皆さんが、言いやすいように変えていただいて構いません。
多くの人は、忙しい仕事の中で、「その問題(悩み・不満)を積極的にどうしたら解決できるだろうか」を考えていないことが多いのです。
また、そのことで他者(ここではリーダーである皆さん)の助けを借りようとも思っていません。まずは、そのことに意識を向けてもらうのです。
中には、否定的な考えが強くて、なかなか前向きな(リーダーが望むような)考えや意見が出てこないかもしれません。
例えば、一度は前向きで改善に取組んだけれど周囲の協力を得られなくて挫折した人などはなおさらです。
それでも、根気よく耳を傾けると、それなりの意見は出てくるものです。
時には突飛な事や無理な事を言う人もいるかもしれませんが、それも「では、あなたなら、どのようにしてそれを実現しますか?」と訊いて、現実的に考えてもらえばよいのです。
質問はできる限り肯定質問・未来質問そして拡大質問です。
例えば、「今できることは何がありますか?」「何があればうまくいきますか?」「これから半年で少しでも変えるとしたら、どんなことが考えられる?」「あなたが管理者(課長なら、リーダーなら)どうしますか?」
対話を繰り返し、継続していると、「なるほど」と言う意見も出てきます。
そうしたら、できることであれば、それを認め、実行することです。
アイデアとしては良いが、他の条件ですぐ採用できない場合には、「それはなかなか良い考えだと思うけれど、残念ながら○○○の理由で今すぐにはできない。」と伝えるのです。
どのようであっても、真正面から誠実に対応することです。
以上に記した事を実行することは、簡単なことではありません。
しかし、リーダーである皆さんが、職場のメンバーと「共感を持って進めること」により「自ら考え、自ら行動できる職場作り」を進めようとする上で、急がば回れの『近道』になると思います。
人の意識の変革には時間がかかることもあります。
しかし、自分が確信して、自らが変わる、つまり、明確な目標を持って相手中心のコミュニケーションを継続すれば、必ずや職場は変わると私は信じております。
それではまた次回で。
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