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「いい仕事」をするために、自分の頭をもっと使おう!F
『【確定思考】常に確定的な要素、事実から物事を考える習慣をつくろう』
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今回のテーマは、「自分の頭の使い方(7項目)」の5番目の
『【確定思考】常に確定的な要素、事実から物事を考える習慣』です。
この【確定思考】の習慣は、これまでの3つの思考習慣とは違い、思考判断の仕方や切り口というよりは、判断する材料・情報についての整理の仕方です。
私たちは、思考判断する際に様々な情報に基づいて考えています。
その情報は大きく2つの性質に分かれます。
一つは、誰が見ても同じと言えるもの、つまり「事実」「確定的なデータ・情報」「科学的法則」(現段階では確定しているもの)という情報。
もう一つは、人によって異なる未確定な情報。
こちらは、意見、噂、推測・仮説や基準のはっきりしない評価、まだ事実と断言できないこと、その根拠・データが不明瞭な主張、等です。
最近ネット上で見られるフェイクニュースなどはその最たるものです。
しかし、現実においては、事実・確定できる情報なのかどうかを見極めることは簡単ではありません。
その情報に関して、実際に現地で現物を本人(自分自身)が、直接体験(見る、聞く)ことができれば「事実」と認定できますが、全ての情報についてそれができるわけではないからです。
新聞記事でも、科学技術や学術論文などは、事実に基づいて、データに基づいて、明確な根拠に基づいて記述されることが原則です。しかし、いつでも虚偽又は根拠が明確ではない伝聞情報が入り込む可能性もあります。
ここでは「情報源」(取材源、出典、引用元、等)と「伝達ルート(手段)」が重要となります。
確定思考を現実的に実行するために、「確度」という考え方があります。
「角度A」の情報とは、実際に本人(自分自身)で現地・現場で現物を見る、聞くという直接体験による情報です(その見た範囲では、確定情報と言えます)。
「確度B」は、信頼できる友人・知人、又は専門家からの情報です。これはその人の直接体験(その人にとっての「確度A」)やその人が学んで積み重ねた知識・情報からの結論だからです。
もちろん、その信頼できる筋からの情報でも、事実や確定的なデータとその当人の意見は分けて整理しなければなりません。
「確度C」は、マスメディア(TV、新聞、等)やネット情報です。
もちろん、確度Cがすべて確定事実と言えないということでは、ありません。
確定情報と未確定情報が入り混じっているので、それを十分に検討・吟味する必要があるということです。
「確度C」の情報を確定情報と言えるのかどうかを見極めるには、先に述べた「情報源」と「伝達ルート」を確認することが必要です。
例えば、交通事故のニュースでも、大規模な事故となり記者が直接取材した記事と現地で警察官が確認した情報を、当該警察署の広報担当が発表した内容を基にした記事では、「情報源」と「伝達ルート」が異なるわけです。前者の方が確定情報である確率が高くなります。
もう一つ「確度C」の中で確定情報と言えるかどうかの見極めるためには、複数の情報源・情報ルートから対象の事柄(事件、事故、起こったこと)の情報を得ることです。
事件の捜査や裁判でも一人の証言より、複数名からの証言があった方が信憑性が高まるということと同じです。
確定思考の実践には、伝聞や引用などの場合は、元の情報源が何であるかの確認が必要です。
曖昧なことや出所が分からない、信ぴょう性が疑われる場合には鵜呑みにせず、調べることが必要です。
判断をする際には、確定情報に基づくこと、未確定情報はその確かさ(不確かさ)を調べてみること。
例えば、職場で「みんな○○することに反対ですよ」と言われたら、「みんなって誰と誰だ?」、「10人いるうちの課のメンバー中で何人が反対なんだ?」、「それはどのようにして確認したの?」と明確にする、調べることが必要です。
日頃自分が判断するときに、どれだけこの「確定情報」に基づいているのか、思い込みで判断していないか、わからないこと・あいまいなことは調べた上で活用しているか。
以上を振り返って【確定思考】、「確定情報」に基づいて思考判断することを実践していきましょう。
それでは、また次回。
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