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「いい仕事」をするために、自分の頭をもっと使おう!G
【具体思考】具体的な事例や行動内容で考える習慣をつくろう
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今回のテーマは、「自分の頭の使い方(7項目)」の6番目『【具体思考】具体的な事例や行動内容で考える習慣をつくろう』です。
この【具体思考】とは、事柄を相手に分かりやすく、かつ的確に伝えるため、また、決めたことを実行したりする際にすぐに行動できるようになるための思考習慣です。
私たちは、多くの場合「言葉」によって思考します。
しかしこの「言葉」は事物や出来事、感情など人が認識した対象や思考した事柄を抽象化した概念といえます。
「地図」が現地そのものでないと同じように、「言葉」も実体(具体的な内容、体験そのもの、認識、思考、等)ではなく、いわば中身が入った引き出しに付けられた表札のようなものです。
人に分かりやすく説明するために、同じような行動ができるように教えるために、また実際の行動ができるためには、できる限り抽象的な言葉ではなく、具体性のある表現が必要です。
【具体思考】とは、説明するときに具体的事例、体験事例などで相手がイメージできるように話すこと。また、相手にも自分自身にも具体的な行動内容がすぐわかる言葉で考え、伝えることです。
研修の最後の発表で、
「今回の研修は大変参考になりました。職場に帰って活かしていきます」ではどんなことが参考になったのか、どう活かすのかが分かりません。
例えば、『今回の研修で、「ひと(他人)は自分じゃない」という言葉が一番印象に残りました。相手が分かる言葉で話すようにして、必ず分かったかどうか確認します。そのための一つとして相手の表情や反応も良く観察して確かめます』と言えば何をするかが見えます。
「コミュニケーションが取れる職場にしたいと思います」では、何をするのかが分かりません。
例えば、『毎朝、今より相手をよく見て明るく元気な声であいさつをします。その上で、相手の反応を見てさらに声掛けします。』というと具体的なイメージがわきます。
このように話を聞く相手の目に、その姿が浮かぶように伝えることなのです。
部下後輩に指導支援する際にも、自分の具体的な体験(成功も失敗の両面で)を具体的な事例として挙げて、伝えることで、相手の行動を(うまくいくように、失敗しないように)導くことができるのです。
細分化して考える、5W1Hで考えることも【具体思考】を進めるために役立ちます。
もし、具体的な行動内容が自分一人では、明確にできないとき、また具体事例が浮かばないときには、遠慮なく、上司・先輩・同僚(研修メンバー)に、何か具体的な行動としてアドバイスがないか、どんな体験がありましたか、と訊くのです。
常に具体的な行動内容や事例で考えること、そのための情報を集めていくのです。
不明瞭であいまいなままで知ったような言葉だけで考える、話すという「抽象思考」ではなく、行動内容と具体事例で考える【具体思考】を習慣化していきましょう。
特に人を動かすリーダー、自己を成長させるリーダーにとっては重要な思考判断の指針の一つです。
それでは、また次回。
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