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【メタ思考】自分の認知を客観的に認識し、今の思考の枠組みを越えて考える習慣をつくろう
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今回のテーマは、「自分の頭の使い方(7項目)」の7番目の『【メタ思考】自分の認知(ものの見方)を客観的に認識し、今の思考の枠組みを越えて考える習慣をつくろう』です。
メタ認知とかメタ思考という言葉を聞いたことがありますか?
この「メタ」を言う言葉はあまり聞きなれない言葉、またはよくわからない言葉かもしれません。
メタとは、「高次の〜」とか「超〜」(超えた)、「一つ上の」という意味です。
メタ認知とは、自分の認知(ものごとを見る見方、捉え方、把握の仕方)について、どのようにしているのかを見直してみる、ということです。
言い方を変えると、自分のもの見方、捉え方がどのような癖(特徴、片寄り)があるかを考えてみることです。
そのためには、自分自身の行動から、その行動をとっている自分の考え方やモノの見方を第三者的に、客観的に見ることができなければなりません。
この自分自身(の認識の仕方や考え方)を第三者的に見る、客観的に見ることは簡単ではありません。
他人(ひと)のことはよく見えるのですが、誰も自分自身のことは見えないのです。
なぜなら自分についている眼で自分自身を見ることは物理的に不可能だからです。
同様に自分の見方や考え方は自分自身そのものなので、それを客観的に、つまり他人の様に見ることは難しいのです。
メタ認知、メタ思考とは、「自分の事をもう一人の自分が上から見ている」、「する自分を見る自分がいる」、「考えている自分について考える自分がいる」ことです。
メタ認知は、例えて言えば、「幽体離脱」したもう一人の自分がいて自分をみているという感じです。
最近の言葉で言えば、他の人には見えない「自分ドローン」がいるようなものです。自分も含めてその場の状態を上から眺めることができて、普通に自分が見ていることと照らし合わせながら、自分を他人のように見ることができる(自分モニター機能)という感じでしょうか。
【メタ認知】が身につくと、自分自身を客観視できるので、自分で自分のことを「あ〜あ、またこんなバカなことをやって!」、「(自分のことを)お前、ずいぶん緊張しているな!」、「わかっているのにやっちゃうんだよな」という感じで見ることができるのです。
これは少したって落ち着いた後から後悔・反省するというのではなく、その場その時にすぐ気づく、見ることができるという状態です。
こうなると、自分のイライラを減らしたり、緊張を和らげたり、することができ、自分で自分のご機嫌を取るとか、慰め、励ますこともできます。
【メタ思考】は、さらに、これまでの自分の考え方の枠を外したり、俯瞰して自分も含めた問題状況全体を見て、本質的な課題を見出すことができるようになることです。
私が考える【メタ思考】の具体的なトレーニング方法としては、以下の5点です。
@自分自身に突っ込みを入れる。「なんでそれでいいと思うの?」と自分の考えたことを疑ってみること。
A自分ではなく、自分の知っている優れた人と思っている人(尊敬する経営者、真に優秀な政治家、歴史上の人物、等)ならどう考えるかを考えてみる。
B自分の事を他人のように眺める。具体的には、モニタリングする(自分が話している姿などをビデオで撮って見直してみる。その時のどのように考え、なぜそう行動したのかを振り返ってみる)
C自分の判断や結論としたことの前提や理由、根拠自体を疑ってみる。問い直してみる。
D今の自分ではなく、5年前、10年前の自分だったらどう考えていたかを考える。逆に10年後、20年後の自分だったらどう考えるかを考えてみる。
思考トレーニングとしてご自身ができそうなことからやってみて下さい。
それでは、また次回。
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