2024年07月01日
「学んだことを現場で活かせる研修」づくり
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「学んだことを現場で活かす研修」づくり
私が研修を実施する際には、企画者(プログラムコーディネーター)、そして実施者(講師、トレーナー、コーチ)として、さらにクライアント(研修発注者)の要望によっては、研修後の職場実践迄のフォロー、時には、職場実践される仕組みづくりや評価制度のサポートコンサルタント迄の役割を担っています。
「学んだことを職場で活かすことのできる研修」づくりをどのようにしているか、講師の立場で実施している具体的な方法をお話し致します。
研修を受講する時は、対面の集合研修であれば日常の仕事の現場から離れて研修会場に集合します。
オンラインでの受講であっても職場からは離れた場所での参加となります。
OffJTの研修では、職場と離れ、いつも仕事をしている職場の同僚とは違うメンバーで行われることが多いわけです。
日常の仕事や職場と切り離された研修で終始してしまうと、職場での実践に結びつきにくくなるというデメリットがあるといえます。
その反面この職場とは離れた場所で行うこと、いつもと違うメンバーで一緒に学ぶことは、視点や視野を広げるというメリットもあります。
その両面を踏まえて、職場や実際の仕事に活かされる研修にすることが重要となります。
研修スタート時のオリエンテーションでは、主催者(企画)側の研修目的を伝えるだけではなく、受講者各人が、自分自身の研修受講の目的(何を学びたいのか、解決したいことは何か、等)を自ら考え、作成して主体的に研修に取り組んで貰うようにしています。
研修の主役は受講者一人ひとりなのです。
具体的には、研修シート『学び・活用のヒントメモ』に「自己目的」を考えて、記入して貰います。
また、研修シート『学び・活用のヒントメモ』に記入した「自己目的」の欄の下に研修の各セッションで気づいた事、学んだ事・ヒントになった事、職場で実践する事などメモして貰います。
研修では研修内容の学習に入る前に、受講者各人が自分自身と職場の振り返りを行い、グループ内で現在の強みや成果、そして弱点や課題を共有した上で、次のステップに進んでいきます。
事前課題では、振り返りのための準備を行っていただきますが、テーマに応じて課題内容(設問)を変更していきます。
研修実施方法は、基本的にレクチャーは半分(以下)で、体験実習(個人ワーク、グループワーク、ペアワーク:対話実習等)が半分(以上)です。
問題解決の事例や既存の教材を用いることもありますが、受講者の方々には実際の現場で直面している具体的な課題を提起していただき、それらを解決する手法を用いて、受講者自身が課題解決のミーティングを進行します。
実際の職場で直面する課題に取り組むことで、研修は具体的な問題解決に直結します。
研修で作成された行動計画は、習得した知識とその成果を反映し、研修終了後すぐに実践に移せるようになっていきます。
参加メンバーの多様な現実課題の解決から学ぶことがたくさんあります。
対話実習では、相談の場面で質問を通じたコーチングを行い、互いに学び支え合います。
ミーティングやコーチングは単独ではなく、他のメンバーと共に思考を深める実践的な活動です。
社会の変化が速い今日では、価値観や考え方が多様化しており、一つの正解に限定されない世界になってきています。
今後、さらに増大し多様化する業務に対応するためには、全ての課題に対して自ら考えると共に職場のメンバーと協力して考えて、解決策を見出す能力を養う研修が必要です。
私は、受講者が日々の業務で具体的に活用できる実践的なスキルを習得し、それらの成果を受講者が職場での実践と振り返りを通じて、実際の成果につながることができる研修になるために、自身も振り返りながら日々の研修を実施しています。
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