2008年04月28日

『チームづくりと仕事の成果』 〔人と組織と地域をゆたかに第7号/平成20年4月28日〕

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4月に2回上京しました。

1回目は、7月に開催する札幌第2回アクションラーニング基礎講座の準備で、東京で開催の基礎講座にサポートコーチとして参加してきました。
そこであらためて学んだのが次の「チームづくり(良い関係づくり)と仕事の成果」のサイクルです(※)。
※マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した「成功の循環」

    ○関係が良くなる
     ↑       ↓
 ○成果が出る   ○思考が高まる(良い考えができる)
     ↑       ↓
   ○適切な行動がとれる(良い行動計画)

 
  
例えば、上司が、売上目標がいかない部下に
「どうしたら成果が出るんだ」「何とかしてくれよ」等、
「成果」そのものを出すように直接的に要求しても、状況は何も改善されないことが多いものです。
なぜなら、どうすればよいか見えていない部下にとっては、
このような上司の言葉に、圧迫感や脅迫感を抱いてしまうからです。
部下としては、さらに緊張していい考えも浮かばず、結果適切な対応行動もとれません。

違うアプローチとしては、まず「目標達成に向けて、何とかしようと頑張っているようだね」と前向きな言葉をかけます。
そうすると部下も上司の話を安心して聞こうとします。(関係が良くなる)

次に「今まで、こんなときどのように対処していた?」とか「他の先輩や同僚がやっていることで、○○君が参考になることはないかな?」「何か私が手伝えることはないか?」と問いかけると、ホッとすると共に、少しは考え始めます。

そうした上で、「ほんの少しでも前進するために何ができる?」と問いかけると、1つ位はでてきます。さらに、ゆっくりと「他には?」、何か出ると「なるほど、他には何かないかな?」と、質問すると2つ、3つと出始めます(良い考えも出てくる)

3つ出たとしたら、「その中でどれが、すぐできて役立ちそうかな?」と質問して、本人に選択(決定)させ、「イツまでにやる?」と問いかけると、少なくとも選んだことを行動し始めることになります(具体的なより良い行動)。

その行動をとると、良かれ、悪しかれ結果が出ます。それを振り返り、これまでと同じような会話のサイクルを回すと、プラスの行動が出て、何らかの成果に結びつく可能性が高まります(成果に近づく)。

以上は、1対1の会話での話です。

チーム(又は職場)でも同じことがいえます。

成果を出すためには、最初から「成果」を出すように求めても出るものではありません。

チームが同じ目標に向かってより良い行動を起こすためには、情報や考え方をお互い理解しあったほうが円滑に進みます。
そのためには良い関係作りが必要です。お互いの違いやできていないところを見るのではなく、お互いの共通点や相手のできているところ、活用できる資源(財産)としてみることが大切なのです。

「アクションラーニング」は、この@関係づくり、とA良い思考、B適切な行動(行動計画)を導き出し、その結果(C成果)を出すまで、振り返りながらサイクルを回すものです。

この点からも、チームとしてよい関係をつくり、お互いがチームとして学びあうために「アクションラーニング」は、非常に力強いツールであり、そのための創造的な機会といえます。


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