
私の研修で最初に話すテーマの一つに、「3人から学ぶ」があります。
この研修は、教わる・教える研修と言うより、学ぶ研修です。
教えるとなると主語は?(…「講師」とか「先生」とか声が上がります)
学ぶとなると主語は? (…「受講者」、「参加メンバー」と反応。
「そうですね、つまり参加された皆さん『ご自身ですね』」)
そして研修シートで、以下のように3つの記入欄をつくって、問いかけます。
さて、この研修では何から、誰から学ぶのかを、3人から学ぶ方式で行きます。さあ、次の3つの〔 〕に入るのは何でしょうか?・・・「研修で誰から学ぶのか、です。ヒントは、この研修会場にいる人です。」と訊きます。
〔 〕から学ぶ
〔 〕から学ぶ
〔 〕から学ぶ
時々(講師の話をよく聞いていないのか)「上司から」、「先輩から」、「お客様から」など、
の回答があります。
「そうではなくて、この会場にいる人です」
というと「他の人(研修の参加者)から」等の声が上がり、次には「講師から」(この声が出てこない時には、問いかけた参加者の眼をじっと見て、「さあ、誰ですか?」ともう一度訊くと、「先生から」と出てきます)。
「他には?」と問いかけ、答えがないと、「他に誰がいますか?」と訊くと、「自分です」と答えが出てきます。「そうですね「自分自身」ですね。」
「ところで、「自分自身から学ぶ」とはどんなことでしょうか?」
「自分自身の経験から」、「自分自身を振り返る」、「自分で自分の答えを探す」と言うようなことを
答えてもらいます。
受動的な教わる研修ではなく、能動的に「学び合う」研修。
その次には研修参加の自己目的を考えて、書いてもらいます。
この「自己目的」は、自分自身がこの研修で学びたいこと、解決のヒントを得たいこと、参加してよかったと思えること、等を書いてもらいます。
この「自己目的」を具体的に書ける人が、実際に役立つ学びを持って帰れる人です。
この「自己目的」の達成度合いや具体的な学び得たことを、研修の最後にふり返ります。
人は自分が関心のあるもの、意識していること、問題とおもうことについて、一番学ぶものです。
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