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今日のテーマ『共有化と合意のスキル1
〜理解・納得・合意・共有化の違いを考える』
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こんにちは。
インタフェース五十嵐仁です。
いつもこのメルマガ(ブログ)をお読みいただき、ありがとうございます。
前回は、職場での効果的な『連絡(情報共有化)の実践スキル』のテーマで、仕事の情報共有化が進み、共有化のレベルが深まる7つの実践のヒントをお伝えしました。
連絡は「仕事に必要な情報の共有化」、ということはすでに何度か述べてきました。
今回は、この「共有化」に近い言葉のいくつかをその意味を一緒に考えながら、それこそ職場での情報の共有化を深めるヒントを学んでいきます。
みなさん「共有化」の類語としては、どんな言葉が思い浮かびますか。「知る」「分かる」「理解する」「納得する」「合意する」、といったところでしょうか…。
「知る」は(見て、聞いて、読んで)知っているというようにその情報内容を知覚(認知)したというレベルです。
「分かる」、「理解する」は、「知る」よりも一歩進んだ感じがします。
分かると理解するはほぼ同じ意味の言葉とされます。
ということで、ここでは、「理解する」「納得する」「合意する」と「共有化(する)」とを並べて考えていきます。
「理解する」とは、伝えられたこと(見知ったこと、聞いたこと、読んだこと)の内容を論理的な判断基準やこれまでの経験知などから、その内容についての考え方の道筋や関係などが分かることと言えます。
因果関係や相関関係で、また論理的な帰結として、客観的にみてそうだろうと思えることです。
また、そのことについての目的や意味、理由や根拠も妥当だと分かるということも含みます。
「納得する」は、「分かった、理解した」の次に来るものと考えます。
「言っていることは理解したけれど、私は納得できない」とは言われますが、その逆は、ほとんど使われないからです。
理解するとの違いは、客観的に分かるではなく、自分事として腑に落ちる、自分としてもそう考えることが妥当であり、そう判断し、行動するかもしれないということです。
「合意する」は、これまでの理解し、納得した結果として最終的に自分も相手と同じ意見を採用する、同じ判断をするということになります。
さて、それでは「共有化(する)」とは、これまでの「理解する」「納得する」「合意する」とどう違うのでしょうか。
『共有化する』は、「その意味内容をお互いが同じ様に理解しているかどうか、何が違っているかを分かり合う」ということです。
つまり意見が違っていても、どうして違うのかその理由を共有することはできるということです。
双方が納得できていないことについても、なぜできていないかについて理由・背景を共有化することはできます。
傾聴は、共有化の入り口です。
もちろんこれは受信側の行為ですから、発信側で言えば相手が分かる様に伝えることです。
そして、質問することが共有化を深めます。
まだ自分が知らないこと、事実やデータ、根拠を聞くこと、相手の言っていることで理解できないことを質問して、その意味や判断や経緯を分かること。
そして、お互いの理解したことを確認すること。
これで共有化される部分が増えてきます。
次号以降では、さらに「共有化を深めるスキル」「合意を作るスキル」について考えていきます。
それでは、次回またお会いいたしましょう。
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